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春からマニアック!


女性向けBLゲームの感想を中心に、日々適当に更新するブログです。
大正メビウスライン 千家×京一郎の二次創作小説サイト始めました!良かったら遊びにいらしてくださいね。
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    佐々木と宮野がさー!!! その2
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      ふぅ。低気圧ですね。

       

      今を逃したらたぶんもう当分またブログ書かない気がするので、今のうちに思いの丈をぶつけます。

       

      管理人の性癖について。誰もそんなもん知りたかあない。そりゃあそうだ。

       

      みゃーちゃん、大変大変可愛いですね。でもあれだ。みゃーちゃんの性癖である男前受け、本人が体現してる感じですよね。

      なんでささみゃが好きなのかな、と考えてみたところ、ここ数年の管理人の推しを一言で表すと、「攻めを受けが攻める」ってことだと思われたのであります。

       

      手前の話で恐縮ですが、うちの千京はたぶん原作に忠実な二人ではなくて、かなーり多分に管理人の趣味が色濃くなっており、その大きなポイントが「攻めである伊織さんを受けである京一郎がぐいぐい押して落とす」というところにありました。

      メビウスラインの京一郎くんは、相手によってすごく影響を受けて一人称まで変わっちゃう子ですが、千家さんちの彼は、4人の中で一番強気で自信家でオラついてると思うんです。ん、その点だけ見れば、うちの千京は原作に忠実と言えなくもないのではないか。ない……か。

       

      またしても脱線。

      予防線という名のATフィールドに隠れながらちょいちょい突っついてる秀くんを、その曇りなきマナコでペカーと照らし、ドスンと正面から攻める、そんなみゃーちゃんがとても格好良く、あー大好きなしゅーちゃんを幸せにできるのは貴方しかいないのね、と幸せな気持ちになるのです。

      あーしゅーちゃん好きすぎ(「くん」と言うといったではないか)。

      自信なくて不安で、でも好きな気持ちは抑えられなくて、でも傷つけたくなくて嫌われたくなくて、という初々しい気持ちが、大変に甘酸っぱくてうおおおおおおであります。

       

      管理人が高校生モノが好きなのは、こーいうのを見たいからなんであります。

      実際持ってるのもほとんど高校生モノです。

      だれも興味ないでしょうが、いつか思い返した時のために備忘録。『佐々木と宮野』以外に好きなやつ。

      『同級生』(とその続き)、『玉響』、『いとしの猫っ毛』……あ、以上です。

      猫っ毛は高校生編が一番好き。悲しくて辛いけど。大人な二人はまあもう普通に大丈夫でしょ、という感じで。かわいい圭ちゃんが、やっぱり格好いいですね。でも猫っ毛は萌えという感じではないんだよなぁ。癒し枠ですかね。

       

      BLって、どうして良いんだろう。

      BLを読む人や否定しない人に長年聞いて回ってるんですけど、納得のいく回答を得られたためしがない。

      BLは女の子のためのエッチな本なのだ、という回答をしばしば得るけれど、そうかなぁ。本当に?

      だって今は、女性向けのエッチな漫画はBLじゃなくても山ほどあるし。

      そもそも、BLはエロ本なのか?直接的にエロい描写がないBLもありますよね。

      そういう描写、なくてもよくない?というか、付き合うまでの過程が、一番萌えるんじゃない(管理人はここ一番大事)?

      うーーーーーん……。

       

      管理人は、暴力的なヤツとかが苦手なので、ソフトなのしか読まないからこう思うのでしょうか。

      そもそもBLにしなくても成り立つのでは的な指摘を受けることがあるけれど、同性を好きになってしまうことに対する心理的葛藤が生じるのであれば、少なくともノーマルな恋愛にはない醍醐味がちゃんとあるわけです。

      もうひとつ、ずいぶん昔からBL(や百合)を愛好することについて懸念していることがあるのですが、あまり言うととんでもないところから攻撃されそうなのでやめておきます。いつか安心できる人に聞いてみたい。

       

      ささみゃは8巻の時点で既に付き合ってますが、同じ学校に行けなくなっちゃったから、会えない日が増えて思いが爆発しちゃいそう!どうなっちゃうの?!ワクワク!!!

       

      あと、ささみゃにちょいちょい収録されてた『平野と鍵浦』も買った(2巻しか手に入ってないという驚愕リフレイン)けど、うーん。これ、鍵くんの片思いで終わるなら、辛すぎるけど、かなり良いと思う。

      けど、じわじわ辛い。平野さん(あ、たいこか。)優しくて、辛い。辛くて、2巻だけ読んでると全然萌えない。

      大丈夫かしら。

      たいこが鍵くんへの想いに気づいて赤面して、しゅーちゃんに相談とかしてくれちゃったら悶絶します。楽しみ。兄貴ぶってるたいこが弟系のしゅーちゃんに相談事とか、うれしすぎる。萌え。

      鍵くんは、2巻だけじゃさほど好みじゃないけど、新橋くんがいいやつ過ぎて、辛い。あでも、島崎さんがお声なので、やっぱり好き(おい)。

       

      平鍵は全編みゃーちゃんの妄想でした、という落ちだったらすごすぎると思います。そんなことないかな。

      あと、暮沢の彼女なんて本当はいなくて、彼女に渡すBL本を調べるふりしてずっとみゃーちゃんに接触していた、という横恋慕(?)だったら、これからの展開が恐ろしすぎますが気になります。

      どちらにせよ、王道展開であればそろそろお邪魔虫が発生しそうですね。どうなっちゃうの?!ワクワクワクワク!!!!!

      9巻は7月発売なので、待ちきれませーん!!!

       

      アニメ11話、エンディング歌なしでオケだけだったら、二人のラブい歌声が聞けなくて不安感あおっていい感じだったんではとか思ったよ!漫画で続き知ってるけどね!

      しゅーちゃんの声、白井さんいい感じに可愛くて、ちょと色気もあって、とっても素敵です!!!

      みゃーちゃんは、だって鯰尾くんの斉藤さんですから。最高です。

       

      ささみゃなストーリーを千京でなぞったらどうなるかな、と考えてみたけど、暴力を目撃したみゃー一郎が電話する相手は館野だとして、そこに通りかかるのはどう考えても秀織さんではない、という結論に。

      無理やり考えて、みゃーより早くリンチに気づいた秀織が、風紀委員の館野に嫌味っぽくそれとなく知らせ、同時にみゃー一郎から電話を受けた館野が走って現場に駆け付けている間に、掃除に通りかかったミサキ(名前加工できない💦)が悪い奴をボッコボコにして、逆に館野に連行されるという落ち……。ミサキじゃなくて時雨だとしても、どっちも負ける可能性が思いつけない。

      あと、伊織さんは自らの手で人助けはしない……。

      二人は出会わない……orz

       

      ささみゃはささみゃだから良いのだ。しゅーちゃんは、よく笑って思いやりに溢れてるから大好き。かわいい。

      良い子なしゅーちゃんを好きな管理人が、全体的に嫌な奴な伊織さんを好きな理由ですか?うちの千京を読んでください。

      やっぱ春先は青くて甘いラブが合いますね!!!!!

      そんな感じデス!

       

       

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      |15:24| BL書評 | comments(0) | - | posted by あぴ清十郎 [API Seijuro]
      佐々木と宮野がさー!!!
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        こにゃちはーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!

        みなさま大変おしさしぶりでございます!!

        あっしのこと、覚えてらっしゃいますかーーーッ? ア、知らない?そりゃあそーでしょーとも!あっはー!

         

        コロナ、収束しないですね。

        一番騒いでた2年前よりも、超身近な病気になってしまいました。

        そして、2年前は戦時下のような雰囲気、なんて感じてたのもつかの間。本当に戦争が始まってしまっていて恐ろしいです。戦争という言葉が正しいかはわからないけれど、他人事だと思っていられない情勢ですよね……。本当に、怖いです。

        とにかく一刻も早く、誰も武器を持たず、傷つかないようになってほしいです。

         

        さてさて。

        今日も管理人は超低空飛行。いつだって低空。写真の整理をしていたら具合が悪くなってきましたよ。

        そんな今日は、3月も下旬。そう! もうすぐは〜るですねぇ!ちょっとBL読みませんか(ネタわかります?アハッ!!)。

        『佐々木と宮野』ォ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!

        1巻裏返したら2016年初版発行ということなので、あっしがセッセコ千京二次を更新してた頃から書店に並んでる漫画であります。

         

        あのぉ、こんなこと言うのはなんというかおこがましいというか申し訳ないんすけど、管理人、どうやら腐女子じゃないようなんですよね。

        やあね、BLを愛好する人を腐女子と呼ぶのかと思ってたんだけど、好きなBLが数冊(好みがうるさすぎて手元に置きたいのは本当に数冊しかない)あって、何度も読み返してて、クラジュリとガイルクと千京と遥凛が好きくらいじゃ、腐女子名乗っちゃいけない感じですか?

        男子2名を見つけたら、すかさずBL妄想するくらいじゃないと、一般人なんですかね?

        いや、一般人になりたい希望も腐女子と名乗りたい希望もないのですが、ささみゃー読んでて改めて思っちまいましてね。

         

        いつものごとく脱線しました。

        そういうわけで、ささみゃ、知らなかったのです。アマプラ様で今季のアニメリストにあって、男子高校生の日常的なゆる癒しアニメだと思って見たんです。そしたら、初っ端から男子が「最近の王道BLでも云々」とか呟いてて、これはなんだ?と。

        まぁでも、声優さん素敵な配役だし、なんか佐々木先輩(ずーっと年下の男の子をこう呼ぶのも抵抗がある……ので、以降「秀くん」と呼ぶことにします。)がかわいいから見続けてしまって、第8話くらい?で、耐えられなくなって漫画を注文しました。

         

        びっくりしたんですけど、今も連載中にもかかわらず、絶版なの?どこのネットショップでも買えない巻が何冊もあって、すごくびっくりしてます(2度言う)。買えなかった分はアニメイトオンラインで取り寄せを依頼してるんだけど、いったいいつ手元に届くことやら。

         

        なんで、いま紙では1〜3巻と8巻しかない。電子では5−7巻だけ持ってる。4巻がない。

        毎日何度も読んでるけど、媒体がバラバラなので、ストーリーが体系的に頭に入ってこない。というか、回想とか描きおろしのおかげで時系列が行ったり来たりするので、いったいどの段階で誰がなんて告白したのか、覚えきれない!!!よっぽど時系列を書き出そうかと思うくらい!でもそんな時間ないからまた読み直す。

        のスパイラルで、たぶんもうすでに1冊10回以上読んでます。買ってからまだ1週間くらいなのに。

         

        てか、えっ 長ッ。

        いつものことながら、長ッ。

        見づらいので、秀くんのこととか続きは別記事にします。。。。

         

         

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        |13:26| BL書評 | comments(0) | - | posted by あぴ清十郎 [API Seijuro]
        『風と木の詩』を読んだ。
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          なんだか知らないけど、amazon先生が管理人に『アンタさんさぁ、『風と木の詩』とか、好きっしょ。知ってるんだからね。』とおっしゃるので買ってしまった。

          中学生くらいのころから、ネタとして”ジルベール”という名と、首元に細いリボンの制服を着た、金髪巻き毛のきつい顔の少年である、ということだけは知っていた。
          確か、高校時代には、部室にジルベールの同人誌があったと思う(随分前に卒業した顔も知らぬ先輩が置いていったと思われる)。もの凄くキケンな香りがしていたので、深く調べることを私たちはせず(もちろん同人誌もろくに開かず)、気にはなるものの『ジルベールって、何?』『知らない』という短い会話で打ち切られてしまっていた気がする。同時によくパロディで出てくる名は”オスカル”で、こちらはクラスで『ベルばら』の回し読みが流行っていたので知っていた。それだって、アンドレがオスカルを抱くシーンなどは皆口をそろえて『アンドレ、エロい!!!』と、ポルノを見たかの如く過剰に反応したものだった(もう共学になってしまったけれど、当時は女子高でしたので)。

          で、このたび長年の疑問を解消すべく、一気買いしてみたのだ。あ、中古ですけどね。

          全10巻(文庫版)のうち、1巻目を読み終えた時点で、読んだのが今で良かった、と思った。
          というのも、私は大学時代も含めてセルジュやカールのように結構潔癖だったので、ほんの数年前までであれば、この作品を受け入れることができなかったと思うからだ(脱線するけれど多分、千家さんのことも、千家ルートも)。耽美な世界に憧れや好奇心が無いわけではなかったものの(だからこそ中学時代から腐ってはいた)、純粋な相互愛ゆえのエロス以外は、基本吐き気を催すだけだったので。
          また、感じやすすぎたため、この作品はほぼ間違いなく悲劇であろうから、あの頃であれば読了後の精神的ダメージも多大であることが予想された(高校時代に歯医者でビッグコミックスピリッツを読んだときは1か月超、大学時代に先輩の部屋で『ポーの一族』の1巻を読んだときは1〜2週間気が塞いだ)。

          ひとつの愛を追求するあまり他人に肌の触れ合いを求めるジルベールに、なぜ彼はそうなのか、彼に近づくセルジュは彼を変えられるのだろうか、と続きを追い求める余裕が自分に生まれたことに、なんかまたちょっと大人になっちゃったのかなーと、汚れちまった哀しみ的なものを感じてみたりした。

          管理人は読解力が低いので、あまりこの作品はこうであるとか、あれはこういう意味なのねとか、そういうことは言わないが(Do not think, feel! というよりは、ただ何も考えないともいう)、とりあえずいうと、読んで良かった(いつも通りっすね)。名作と言われるのは合点がいく。
          物語はまるで、ジルベールが逃げ込む森の獣道のように入り組んでいて、本当に良く練られている。
          それでいて、少年たちが青春時代を過ごした寄宿制学校の、規律と自由、抑圧と解放がところどころに散りばめられていて、管理人は男子校に通ってもいないのに何か懐かしさと胸の高鳴りを感じる。

          出てくる登場人物もいちいち大変魅力的だ。セルジュとジルベールはもちろん、セルジュの父アスラン、その愛妻パイヴァ、同級生のパスカルにカール、クルト、生徒総監のロスマリネ、彼を憎むジュール、カールの弟のセバスチャン(麗しい!)、ワッツ先生にレネ先生。パスカルの妹のパット、セルジュの従妹のアンジェリン、暴力的だった上級生のレオ、ジルベールの虜のボナール、その弟子ルノー・・・などなど。
          ただ、オーギュスト・ボウはさっさと死ねばいいと思いながら読んでた。彼もまた不憫な境遇の下苦しんでいた人間の一人ではあるものの、やはり児童虐待は許し難い。人間を操って傷つける奴はいかんです。最後の方は出てこなくてホント良かった。ほっとした。

          ジルベールとの逃亡は、成功せずに心中、くらいのストーリーなのかな、と思いきや、その後の苦難まで用意されていたから、全巻一気読みできて本当に良かった。これを連載で読んでいた当時の読者たちは毎月毎月、続きが気になってやきもきしていたことであろう。
          互いの愛情が高まっているときの心中であれば、ただただ美しく終わったお話であっただろうに、二人の生活を必死に守ろうとセルジュが懸命に奮闘する中、今度は彼の魅力を見出した悪人に嵌められて薬物に苛まれ、ジルベールは堕ちていく。
          ジルベールの最期は、やはりあっけないものだった。そうなる予感はあった。
          どこか、キャラ的にもストーリー的にも、マノン・レスコー的なところがあるのかなぁ。ファム・ファタルならぬ、オム・ファタルというところか。

          しかしこの物語、舞台は19世紀のフランスだけれど、キリスト教は同性愛を禁じていたはずだから、その視点から見たら二人の愛はやはりかなりセンセーショナルだと思う。宗教が生活の規範であった世界におけるタブーは、多くの現代日本人が感じる以上に大きな禁忌であろう。特に堕落した大人たちとは異なり、真面目に清く生きてきたセルジュにとっては、なおさら。とすると、セルジュのジルベールへの愛は父アスランを超えて、周りや社会だけでなく生きるしるべすらも振り切るほどのものだったのか。
          悪魔のように妖艶なジルベールの毒牙や大人たちの力、常識的な平和に屈せず、純粋に彼を愛し、彼を守ろうと闘ったセルジュの曇りない瞳、追い求めるべきものを一心に見つめる眩しい瞳に、管理人は心を打たれたのでありました(途中と最後はボロ泣きです)。

          ただ、最期までジルベールは実存感のない子だったなぁ。情念で燃えるような子だったのに、彼を掴もうとする人の手をすり抜けて、本人もよく分かっていないうちに、煙が消えるように舞台から去ってしまった。
          にもかかわらず、読後に残るのはセルジュのひたむきさよりも、どんなに堕ちても汚されてもなお奔放に美しいジルベールの姿。
          鮮烈なキャラクターですね。心にぐさりと刺さるガラスの棘のような。
          満足感、ではないけれど。幸せにはなれなかったから。しかしなんというか、納得させられた感じ、ですかね・・・。

          この作品を”BL漫画”として括るのにはかなり抵抗があるが(当時そんなコトバはなかったはずで)、実際今のコトバで言えばBLなんだから、仕方ないのかなー、とも思う。でもやっぱそう言うと怒られそうな気がして(誰にだ)、なんかドキドキしちゃいます。




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          |19:37| BL書評 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by あぴ清十郎 [API Seijuro]
          ゆき林檎『玉響』を読んだ感想。
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            最近思うことなのですが、独自の選書ポリシーが感じられる本屋さんは、いいですね。
            漫画でも小説でも新書でも雑誌でも、明らかに「これは良書!」と思える本をそろえてる本屋さんは、入るだけで幸福な気持ちになります。・・・いえ、しばしば買ってますよ。入るだけでなく。(´・ω・`)
            なので、ワタクシの好みに合う本を置いてる本屋さんは常に管理人の脳内にいくつかストックがあって、「あれを読んでみたいぜ」と思ったときにそこへ行くと、大抵売ってます。
            逆に、とりあえず発行部数の多い本を揃えてるのだろうな、と感じる本屋さんには、明らかに素人目にも発行部数が多いと確信できる本以外、置いてないことが多い。規模の大きい本屋さんは、意外とそういうとこが多いのが残念。せめて「この●●がすごい!」くらいはチェックしておけばいいのに。

            ・・・と、偉そうに語ってみる。
            今回は、管理人御用達の駅前本屋になかったので、久しぶりに訪れた街の、管理人注目書店で危なげなくゲットした『玉響』の感想を。

            全体をとおして、ガラスのように張り詰めた想いを感じる、切ない作品でした。

            舞台は大正。
            その潔癖さゆえ、思春期に見た親友の姿にショックを受けて留学した主人公・麻倉と、彼をずっと思い続けていたその親友・立花が、高校で再開することからお話は始まります。
            1冊で完結させるためか、展開は早い。要所要所の描写はあるから、物語についていけないわけではないけれど、もう少しゆっくりじっくり進めてくれると、安心してお話にのめり込めたかも。「あれ、もうページ残り半分しかないよー、これからどう終わらすの?」てな感じだったので。

            立花からの好意は早々と知り、自分も彼に好意を持っていることは理解するけれど、それをなかなか認めない麻倉がじれったい。
            ・・・じれったいということなのだろうが、”本当に”じれったいと思わせるくらい焦らしてほしかった。やはりページ数の問題ですかね。

            絵はきれいで良かったと思います。
            賛否両論あるベッドシーンについては、別にあれでもいいかと思います。
            多少長かったようにも思うのでもっと短くても、キスシーンがあればそれでいいワタクシは、ぶっちゃけ別にゼンゼンなくてもいいのですけど。しかし、無いほうが良かった、というほどではないかな、と。長いけど、下品な感じじゃないし。

            なんというかこのところ、「絶対大丈夫。ハッピーエンドは保証されてる♪」と安心して読める作品ばかり読んでたので、久しぶりに「どうなるのこれ?哀しいお話なのやっぱり???!」とドキドキしながら読みました。
            大正時代らしい(のか?)、社会的に縛られた階級の物語、ちょっと抑え気味の感情表現が奥ゆかしくて良いです。
            切ない気分になりたいとき、おススメです。




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            |22:05| BL書評 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by あぴ清十郎 [API Seijuro]
            中村明日美子『同級生』を読んだ感想。
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              らしくないレビューでっす。
              いやいや。ホントは最近書きたい感想がたくさんありましてね。

              こないだ映画を見に行ったら、『同級生』、映画化するってことで、観に行かなくちゃってことで、てゆーか実は読んでませんってことで(おい)、先日買ってきました。 (H28.2 追記:映画の感想記事はコチラ
              尊敬する先輩の一人から、中村明日美子は天才だ、と教えてもらって早数年。
              ・・・私もそう思います!

              なにがすごいって、コマ割りですよ。
              構図ですよ。
              効果的かつドラマチック。たいへん素晴らしいです。

              あとは、ストーリーですよ。
              ここのところ、高校生もののBL漫画(1冊完結)を気づいたら4冊くらい買ってしまっているワタクシですが、ダントツで、面白かったです。
              ドキドキします。ゾク☆ってします(ホラーではないです)。読むにつれてどんどん続きが気になります。

              一見チャラそうなバンドマン草壁と、典型的な優等生メガネ佐条の、繊細な砂糖菓子みたいな恋です。
              草壁は、いわゆるよくある少女漫画に出てくるイケメンチャラいい男、じゃないんですね。
              イケメン設定なのかもしれないけど、すごく実存感のあるというか、うまく説明するの難しいのですが、キラッキラしてないんです。そして、自分に正直でかわいいのです。カワイイというアイコンを背負ってない、かわいさです。
              そして、佐条もよくあるタカビーや卑屈とはちょっと一線を画している・・・と思う。草壁目線が多いので、佐条は謎な部分も多いですけれど。少しずつ、草壁へ融和していくのが微笑ましいです。あと美麗です。

              管理人は、高校生は男女問わずキスまで、と思ってるので(古い?)、肉体関係までいかないところも良いです。
              代わりに、キッスは甘いです。濃厚っていう意味ではなく、これも描き方が絶妙なのです。たいへんとても素敵です。
              激しいのはちょっと苦手、とか、BLを読んだことがないけど興味がある、という方にはとてもお勧めできると思います。

              画力の高さもこの作品の世界を支えている大きな部分だと思います。
              先に構図を指摘しましたが、白い部分と描いてある部分の対比からは、描けないんじゃなけど描いてないのであるよ、というどっしりした実力を感じました。

              続編の、『卒業生』も、読む前からかなりワクワクしています。
              読んだらまた感想うpします〜♪


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              |19:51| BL書評 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by あぴ清十郎 [API Seijuro]
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