千家ルートは、手放しにハッピーエンドと呼べるものが無いことが特徴だが、しっかりとしたエンディングがまず4つ、バッドエンドが複数、管理人的にこれはどうなの…というエンディングが1つある。
◆まず、これはどーなのエンドについて。
管理人は美味しいものを最後に取っときたい派なので、あえてバッドエンド方面へ選択肢を進め、最初に辿り着いたエンド。
攻略対象である伊織が殺され、神職十四家も死に、全てを忘れたことにしてニコニコ大学に通う京一郎。
さー勉強、頑張るぞー!という笑顔の京に殺意が湧きます。
こんなの、あんまりダァ……。
◆いくつかのバッドエンドを経て、次に辿り着いたこれが、恐らく所謂のベストエンド?と思われる。運命を受け入れ、二人で術式作戦を遂行するエンディング。
まぁ、どちらも死なないし、ずっと一緒みたいだし、いいのかもしれないけど、二人の未来には暗雲立ち込める雰囲気満載。どうしたって、素直に祝福できない。しかも甘くない。もうちょっとベタベタして欲しかった。
◆そんで、上記運命エンドルートの分岐から来る、弑逆エンド。
これは、私の中でのベストエンドです。
自らの手で運命から解放され、死してなお真の護国を遂げようとする伊織んの気概や良し。少年漫画で育った管理人の心意気に通じる。
そしてそんな伊織んを黄泉まで追いかける京一郎の姿こそ、管理人の求めたラブ!やっと京がデレてくれたー(, ´_ゝ`)良くやったと心から賞賛を送りたい。
「そんなに私に会いたかったか?」と上から目線の伊織んだけど、内心は嬉しさ百倍・狂喜乱舞であったに違いない。ちょっと照れてるし。
互いが心から想い合っているのを見たかったから、他に同じくらいの甘いエンドが無い以上、ベストはこれでしょう、と。
◆それから、左手エンド。
間男・平岡が活躍するこちらのルート。
序盤で京一郎がヤキモチを焼いて暴れたりするのは楽しい。
管理人的一番の見所は、崖から落ちそうな伊織を京一郎が助けようとするけど、結局京を思って伊織が自らの腕を斬り、独り静かに落ちてゆくシーン。伊織んの心情描写が無いのが印象的。
必死に握りしめていた手だけが残るのは、あまりに残酷。悲しすぎ。
その後の、今更現れるミサキに叶えてもらう願いは、なんだか愛じゃなくてもはや執着な気がする…
京一郎の心情はさしずめ「うぉるぁ 弔い合戦じゃあぁあ!」といったところか。
長髪・千家京一郎の独白は、孤独を大変際立たせており、もう泣くしかなかった。
伊織がいたからこそ、彼に添って遂げていこうとした術式作戦による世界制覇への道。それを、伊織の思いを受け継いで、しかし彼無しに独りで進めて行く。
BLの受けキャラはただの姫でなく、あくまで男性として格好良くあるべき、と考える管理人的には、千家ルートの京一郎、ツンツンし過ぎなところを除けば、全体的に結構好きです。
しかしこのエンディング、カッコ良いのかもだけど、恋愛モノとしては、やっぱり一緒に崖から落ちたほうが幸せになれたんじゃないかなぁと憶測。
あと、伊織の髪の毛の色は青紫?になってるけど、射干玉のという言葉が示す通り、きっと本来は真っ黒なんでしょうね。だけど、絵的に千家京一郎とカブりまくってしまうから、髪色の表現を変えたのだろうな、と勝手に納得。
◆最後に、京一郎がァ死霊になっちゃった!エンド。
同じく、間男・平岡ルートからの派生。
伊織んの切羽詰まった詠唱がステキです。
もはやツンツンすることを忘れ、気持ちのままに行動する京一郎、可愛い。やっとデレたか、という感じ。
だけど、なんか引っかかる…。確かに京の気持ちのままにラブな展開のようにも見えるけれど、これは本来の生真面目京一郎ではない訳で、遂に京と伊織の心が通い合った、というのとは違う気が… ?それに、そのうち京が精神崩壊しそうな予感がして不穏。
まぁ、エンディング時点での甘さを求めるという意味では、弑逆エンドの次くらいにはいいのかなぁという感じ。
以上、ルートというより、各エンディングについての感想でした。